ある方から言われたご意見が、とても学びになったので、備忘録として残しておきたいと思います。
議論を避けていた
例えば70代〜80代と、私たち30代では、世代が違う。
負担している税金・保険料は2倍〜3倍に増えて、1980年代のバブル期は世界一の好景気、2025年現在は30年以上続く不況、景気が全然違う、将来受け取るリターンも全然違う。
同じ時代に、同じ日本国に生きているのに、世代が違うだけでこんなにも受け取り方、考え方が違うのか、といつも感じていました。
70代〜80代の人たちと議論しても話が噛み合わないのは、そういった前提が根本的に違うからです。
地方議員の選挙では、奈良市議は2500票、奈良県議は8000票、をとれば当選ラインに達するため、もし考え方が違う人と会った時は、諦めて次にいく、自分と考え方が近い人をなるべく多く探して、ファンを作ることが「得策」だと思っていました。
最終的に、私は議論を避けるようになっていました。
考え方が違う人がいたら、選挙で民意を受けて、政治的に倒して、議会では数の力で押し通す、そうやって社会を変えていくしかない、と考えていました。
議論から逃げたらアカン!というご意見
しかし、ある方から頂いたご意見では、
「反対意見の人と議論して、説得して、納得させて、時には論破するくらいじゃないと、人を巻き込めない、社会を変えられない!」というアドバイスを頂きました。
確かに、そういう考え方もあるのか、と思いました。
ある政治家の場合
そういえば、私が尊敬する政治家で、こんな光景を目撃しました。
ある居酒屋で酔っ払ったおじさんが「おい(政治家の名前)、お前ふざけんな!アレあかんやろ!ちょっとこっち来い!」と絡まれています。
(政治家)氏は、すぐさまテーブルに行き、おじさんからウンウンと話を聞いて、あれはこうです、これはこうです、私はこういう風に考えています、と10分くらい話をして、最初に怒っていたおじさんは「え?そうなん。よっしゃ、お前のこと応援するわ!」とニコニコ笑顔になり、最終的には、仲良く肩を組んで、一緒にお酒を乾杯しています。(!)
もし議論を避けていたら、そういう結果にはならないし、反対意見の人と議論をして、最終的に意見が違ったとしても、壁打ちをすることで、トレーニングになり、論点が整理されて、自分自身の成長に繋がるな、と思いました。
例えば「宿泊税」について
2020年、奈良市では「宿泊税を導入する」という動きがありました。
結論は、コロナで人流がストップし、宿泊事業者や市議会の反対もあって、導入は無くなりました。しかし、今後また導入に向けた動きがあるようです。
私は減税派なので、宿泊税の導入について、答えは「NO」です。
そもそも奈良に泊まる旅行者が少ない中で、せっかく来てくれた旅行者から税金を取る、税金の計算・納付は宿泊事業者の負担になります。本来であれば値上げして宿泊事業者の利益になった分が、行政にかすめ取られることになります。
集められた税金は天下りに使われたり、随意契約で決まった業者に高額で支出されたり、正しく税金が使われるとは限りません。
しかし、導入派の意見として、宿泊税をとって、ゴミ箱を設置したり、綺麗な街づくりをした方がいい!という意見があるようです。
どちらが絶対正解、という答えが無い中で、色んなデータや、メリット・デメリットを出して、見比べて、どちらがより良い結果を生むのか、奈良が目指すべき理想の姿はどちらなのか、
そこを議論する必要があります。
私が主張する「宿泊税反対」について、ぼんやりとした反対意見ではなく、根拠となるデータを集めて、整理して、議論に備えたいと思います。
そこにかけた労力や得られる知識は、観光政策への理解が深まると同時に、公約や演説でのトークテーマになり、それが新しい支持者の獲得にも繋がる!と思いました。
日々学び、成長、コツコツ頑張っていきたい、と思います。