子育て政策は「明石市」を真似しよう

2021年 05月 08日

兵庫県明石市といえばネットで炎上した泉市長が有名ですね。

職員へのパワハラ発言や、つい先日にも大阪・吉村知事、兵庫・井戸知事を罵倒する発言で炎上しましたが、

地元明石市では絶大な人気があるんです!

その理由の一つには、明石市の「子育て政策」にあります。

明石市の子ども政策

2011年泉市長が就任してから、子育て政策に本気で取り組み、8年連続人口増加、合計特殊出生率1.7超え(全国平均1.42、奈良市1.28)、税収は30億円の増加(2012年→2019年比較)という、好循環を作り出しているんです。

具体的にどんな政策に取り組んだのか、メイン政策5つご紹介します。

①医療費:高校生まで 無料
②給食費:中学生給食費 無料
③保育料:2人目以降 無料
④遊び場:親子とも利用料 無料
⑤おむつ:満1歳まで 無料(宅配)

すごい子どもウェルカムな街ですね!私も明石市で子ども育てたいな〜と思えてきました。

ポイントは、「所得制限がない」ということです!

生活保護世帯の免除や、収入が低い家庭の免除・半額は実施されていますが、

泉市長の考え方は、「子ども政策は、経済的に困る人の支援ではなく、未来政策なので、街のみんなで子どもを育てる。子ども達は、将来の明石を支えてくれる。」

予算はどうなっているのか?

日本の国、地方自治体の「子ども部門の予算」は大体10%程度。これは諸外国の半分以下だそうです!

よく子どもの予算を増やすことは、高齢者の予算を減らしたのでは?と疑われるそうですが、

泉市長の答えは、「そういう訳ではなく、高齢者サービスを維持・拡大した上で、ムダを省いて子どもに充てた」そうです。

口先や気持ちだけではなく、本気で実行していかなければならない!と。

子ども部門の予算は、126億円 (2010年) → 257億円 (2020年)で2倍に!

子ども部門の職員数は、39人→ 133人(全体職員約2,000人)に3倍以上増やした。

一つ政策を実行するのに予算の1%くらい、1,000億円ある予算のうち1%=10億円で政策が実行できる。

「無駄を省いている、政治は無駄だらけです。市民から預かっているお金は自分のお金以上に大切に使わないといけない。今の政治は、自分の近くに横流ししたり、自分のポケットに入れているから足りないように見えているだけであって、国民や市民のために使えばいいだけ。お金が足りていない訳ではない。」

過去に衆議院議員も務めた泉市長の言葉は重いですね!!!

奈良市と比較してみよう


明石市奈良市
人口30万人35万人
予算(令和3年度)2,105億円2,438億円
市債残高1,180億円2,659億円
市議数30人39人
出生数 2,684 2,159 
千人当たり出生率 (全国平均 6.96)8.956.12
合計特殊出生率 (全国平均 1.42)1.701.28 
オムツ1歳まで無料自己負担。条件付きで無料10代親、双子
中学生給食無料57,000円/年
幼稚園給食おかず無料、月400円自己負担。年収360万円未満は免除
医療費中3まで病院代、薬代 無料1病院につき月千円負担、3ヶ月後に返金
保育料2人目無料半額。生活保護世帯は無料
公共施設親子で無料有料。150円〜400円
離婚後の養育費5万円立替え、1ヶ月のみ法律相談にのります

ちょ、待ってくれ!使ってる予算は奈良市の方が300億円以上も多いのに、子育てサービスが悪いって、どうゆうことなんだ!!??

これは早急に変えていかないといけません。

シンプルに真似するだけでいいです。

注目すべきは「出生数」と「出生率」です。

奈良市は全国平均以下ですが、明石市は全国平均を余裕で上回っています。

奈良市では毎年人口・子どもの数が減っていますが、明石市は人口も子どもも増加傾向にあります!

大学や社会人で明石市を出て行っても、結婚して子どもが出来て、明石市に帰ってきたとき、

「2人目も産みたい、育てたい」と思われる取り組みをしてきたそうです。

本気で子ども政策に取り組めば、人口が増える、子どもが増える、税収が上がる、すごい良い例でした!

奈良市もシンプルにマネするところから、取り組んでいきましょう!!